ぐりーんらいふ 鎌倉くらしの日記

景観保全について考えること

本日2つ目の記事。



数ヶ月前にもちらりと書いたが、荏原天神そばのお屋敷が取り壊されようとしている。庭も屋敷も全て更地にして出来るのは4階建てマンションだ。(移築の計画も無し)
鎌倉は固定資産税が驚くほど高くて、土地は維持管理が大変と聞いた。当主が年配であれば相続税も心配だろう。不動産会社、あるいは市に売却できれば有り難いことだろう。(ここは730坪の邸宅らしい)



最近になって知ったが、保存運動が周辺住民の間で行われていた。私も署名をしたが、聞くともう6月に取り壊すと言われているらしい。今のところ市の協力は無く、マンション会社側の歩み寄りも全く無さそうに思える。



鎌倉はご存知のようにあちこちが歴史風土保存地区、風致地区で、樹の伐採も禁止されている。家の新築、改築にも届け出が必要なところだ。それなのにこういう歴史のある日本家屋(築147年とのこと)、日本庭園が消滅させられ、しかも4階建てという高さのものが出来る。、、、不思議だ。素朴にそう思う。市や市長はなんで黙っているのだろう。(きっと財源が無いんだろうな)




今後どうなっていくか見守っていきたいと思う。

会の名前は「元治苑を守る会」



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とはいえ考えてしまうのが、こういう景観保全運動もエゴなんじゃなかろうかというもの。
基本は広い視野というよりはうちの近所の環境がおかしくなるのは嫌だという思いだし。(でもそれはとても大きな意欲になるけどね)
始めから異邦人の私が言うのも申し訳ないが、売却されて初めてこういう活動が起こるんじゃなくて、もっと前から何かできなかったんだろうか。自然や歴史文化の景観を大事にしたいのならば、持ち主が手放さざるを得なくならないように、皆でサポートが出来なかったんだろうか。(市や鎌倉内外の人々へのサポート要請含む)




そして、歴史建造物ではあるけれど、それだって元々は山を切り開いて宅地開発したものだということで。この辺は鎌倉時代は樹林に覆われていたのではなかろうか。邸宅の庭の樹はとても大きくて立派だけど庭木なんだよな。
我々も自然を壊して宅地開発してきてるということ。自然が好きで鎌倉に移り住む=自然破壊だし、田舎や山で広いナチュラルガーデンを作りたいな〜と思うことは自然破壊&植生の環境破壊につながる。



貝塚、古墳、遺跡があるように、人間はずっと同じ事を繰り返してるわけで、ごく自然のこととも思えるのだ。今は景観破壊になるが何百年、何千年後にはまた自然のままに戻るかもしれない。
自分の不利益や自分の好みのもの(景観)にとらわれず全て流れるまま、、が一番自然なように実は思える。




こんな事書いてるが私にも苦い思い出がある。
子供の頃探検ごっこで潜り込み遊んでいた洋館、日本邸宅がことごとく取り壊されていった。どれも貴重な歴史文化建造物だったがおかまい無しだったな。今になって資産価値に気づいたってもう遅いのだ。




上の思い出書いてて思った。
日本は物質的成長に行き詰まって精神社会へ立ち戻り始めてるから有り難いんだね。
これが高度成長期(今の中国、インドのような)だったら「流れのまま〜」なんて言ってたらどんな環境になるか分かったもんじゃないよね^^;
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by green2008 | 2011-06-01 00:13 | 鎌倉